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DHPS≒DHPT/λ3.5NS≒NTT・λ0.5
なる関係式により、計画船の値に換算したものが(4)である。ここで、(4)のプロペラ毎分回転数は、類似船に装備されたプロペラと、ピッチ比、ボス比、展開面積比、翼厚比が相等しく、翼形状が幾何学的相似のもので、直径がDS=DT/λの関係で変化したプロペラを計画船に装備した場合の値を示している。
もし、計画船の主機の所要馬力を概略的に推定したい場合には、この結果を第1近似として使用しても差支えない。ここで採用すべき主機関が決定しだとすれば、その定格出力に対するプロペラの毎分回転教Nと(4)で求めたN2との差に基づくプロペラの効率の差を修正して最終的の馬力曲線(5)求められる。上記の、プロペラ毎分回転数の相違に基づくプロペラ効率の推定には、適当なプロペラ設計図表を利用する。
数隻の類似船がある場合には、それぞれについて上記のような手順の計算を行ない、それからの結果について、類似船と計画船の船型上の差等に対する適当な判断を加えながら、最終的な伝達馬力等曲線を求めれば、相当精度のよい馬力の推定を行なうことができる。
本方法による計算例として、表3.1にかかげた計画船を対象として、同表にかかげる類似船から伝達馬力を計算する手順を示しておいた。その結果を、表3.2〜表3.8、および図3.6〜図3.10にかかげた。
この計算では、表3.1で、計画速力からみた所要主機馬力を計算し、立機として2,100BHP×250RPMのディーゼル機関を搭載するものとした。また、プロペラ効率の計算は、第2章中に示した簡易設計図表を用いた。

 

表3.1 計画船と類似船の主要目等

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